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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第49章 エルヴィンの過去



「私は兵団の資金繰りの為に、
よく貴族の集まりに顔を出していたんだよ。」


エマは少し顔を上げ、
エルヴィンの顔を見る。


「そこで、大きな屋敷に住んでいる
金を持て余した貴族女性の夜の相手をしていた。
そうすることで貴族との伝手を作り
調査兵団の運用資金を集めていたんだ。」


エマはその言葉でハッと気付かされる。



「だから、エルヴィンさんの
周りに集まった女性は、
宿泊場所の心配ばかりしていたんですね……」

「そうだ。
だが、ここ最近は兵団の資金繰りが
少し上手くいっているから、
そんなことはしていない。
だからこそ今日は、あれだけ女性が
集まってきたのかもしれない。
………と言っても
信用できないかもしれないが。」

エルヴィンはそう言うと、
ため息を隠すように笑った。



「簡単に言うと、私は自分の身体を売っていた。
兵団の為とは言え、人としての道を
踏み外していたことは確かだ。」

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