第46章 ジャンの告白
その頃、壁周辺の調査をしていたリヴァイは、
ジャンに声をかけた。
「ジャン。少し話がしたい。」
ジャンは一瞬動きを止めるが、
「はい。分かりました。」
と、敬礼をし、リヴァイの元へ駆け寄った。
「……この間のことですか?」
ジャンは少し俯く。
「ああ。」
リヴァイはそう言うと、ジャンの目を見入った。
「すみませんでした……
出過ぎた真似をしました。」
ジャンはそう言って深く頭を下げる。
「ジャンよ。顔を上げろ。」
リヴァイのその声に、
ジャンは恐る恐る顔を上げた。
リヴァイはため息を吐き、
「お前の謝罪を聞くために
呼び出した訳ではない。
俺もお前に謝るべきだと思ったから」
と、言いかけたところで
「いえ!そんな、リヴァイ兵長に
謝ってもらうことなどありません!」
ジャンはリヴァイの言葉を遮る。
「……ですが、殴られることを覚悟で
言わせてもらってもいいですか?」
「なんだ。」
リヴァイはそう言うと、軽く目を瞑った。