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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第45章 波乱に巻き込まれて



「そうですね。
彼女との出会いのきっかけを作って下さったのは
ピクシス司令ですから。」

エルヴィンのその言葉に、エマは首を傾げる。


「なんだ。エマは知らないのか。
エマの勤めていた店を
エルヴィンに教えたのは私だよ。」

ピクシスはそう言ってエマに笑いかけた。


「え、そうだったんですか?」

エマは目を丸くしてエルヴィンを見る。


「確かによく考えてみると、
あんな町の隅にある寂びれた食堂に
エルヴィンさんみたいな調査兵団の
偉い人が来るのはおかしいですよね……」

エマはそう言って
納得するように頷いた。



「殆ど私の一目惚れです。
純粋無垢で、正直で。いつも直向きな
彼女の姿に心奪われました。」

エルヴィンはピクシスに向かってそう言った後、
エマに笑いかける。


エマは一気に赤面すると、
何も言えずエルヴィンの腕を強く掴んだ。



「なんだ。そうか。
君がエマの恋人と聞いて安心したよ。」

ピクシスはそう言ってエマの肩を叩いた。


「エマ。幸せにしてもらいなさい。」


ピクシスの言葉に、エマは少し表情を曇らせ、
胸を痛めた。

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