• テキストサイズ

自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第43章 ダンスの練習




「なんかドアまでがすげぇ長く感じたわ……」

「え、それって私の重さが原因?」

エマはジャンに抱かれたまま、
横目でジャンを見る。


「お前が途中で暴れ出すからだろ!」

すかさずツッコミを入れるジャンを見て、
エマは笑い出した。



「何笑ってんだよ。」

ジャンは不思議そうにエマを見る。


「いや、ジャンといると、
ほんと楽しいなって思っただけ。」

「俺もエマさんといると
楽しいと思ってるよ。」

ジャンはそう言うと、
エマをゆっくり地面に降ろした。



「ありがとう。助かった。
ランプの片付けするから、
ジャンは先に帰っててね。」

「ああ。」

エマはジャンに背を向けて、
基地の方へ歩き出す。


ジャンはエマの後姿を見送りながら
まだエマの温もりが残る自分の胸に
そっと手を当てた。


/ 770ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp