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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第43章 ダンスの練習




踊りの練習を始めて、しばらくの時間が流れる。


だが、

「なぁ、だからその足、
違うっつってんだろ?」

一向にダンスが上達しないエマに
足を何度も蹴られ、
ジャンは必死で耐えながら言った。


「えぇ?じゃぁこれ、
どこに持ってけばいいの?」

つくづく自分は
踊ることに向いていない……

エマは心底そう思いながら
ジャンに問いかける。


「さっきから言ってるけど、
俺の脚に沿わせるんだよ!」

ジャンは苛立ちを声で表すが、

「……あー、なんか言ってたような気がする。」

あっけらかんとしたエマの曖昧な返事に、

「おい、もっと厳しく指導してほしいのか?」

と、ジャンは眉間に皺を寄せ、
エマの目を注視した。


「……ごめんなさい。真面目にやります。」

エマはひとまず、ジャンに軽く頭を下げた。









それからしばらく踊りの練習を続けると

「なんだよ。
エマさんやればできるじゃん。」

ジャンはそう言って
真剣な表情で踊るエマの目を見入る。


「そうなんだよ!
意外とやればできる子なんだよ!」

エマが嬉しそうに
ジャンの顔を見上げた、その時、

エマは足をもつらせ、
ジャンと一緒に大きな音を立てて転ぶ。
丸太の上に置いてあったランプは
床に落ち、破片が散らばった。

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