第43章 ダンスの練習
「……え?なにそれ、どういうこと?」
エマは目を泳がせながら
ジャンの隣に座る。
「今更何言ってんだよ。
エルヴィン団長にも言い寄られてるんだろ?」
ジャンの問いかけに、エマは言葉を失う。
「エマさんはずっと
リヴァイ兵長一筋なのか?」
「……迷った時もありました。」
ジャンの質問攻めに、
エマは思わず敬語で答える。
「そりゃそうだよな。」
ジャンは納得したように頷き、
「エマさんの心がたまには
揺らぐことが分かって良かった。」
そう言って立ち上がった。
「いやいや、恋人いるのに
心揺らいだらだめでしょ。」
「いいんだよ。てか、練習するぞ。」
ジャンはそう言うと、
エマに手を差し出した。