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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第42章 喧嘩の後で



「なんか、このパターン前にもあったよな。」

ジャンはそう言いながら、エマを横目で見た。


「……確かに。
前もジャンに諭された気がする。」

納得するエマに、ジャンは

「今回も、胸貸そうか?」

と、手を広げて見せる。


「いや、今回もかなり濡れることが
予測されるから、やめといた方がいいよ。」

「今更遠慮とかすんな。」

ジャンはそう言って、
エマをそっと抱き寄せた。






「いいよ。また兵長と何かあったら、
俺のところ来てくれて。」

「いや……今回ので相当怖い目してたから、
もう無理かも……」

エマは最後に見た、
リヴァイの険しい表情を思い出す。


「リヴァイ兵長、
もともと目付き悪いし怖いけど。」

ジャンは小声で突っ込みを入れる。



「まさかリヴァイさんが、
あんなに怒ると思ってなかったし
あそこまで怒らせたからには、
ちょっとやそっとじゃ修復は」
「じゃぁ俺にしろよ。」

ジャンに発言を遮られ、エマは言葉を止めた。



「俺はエマさんを泣かせたりしない。」

ジャンはエマを抱きしめる力を強めた。



「そんな辛い思いするんだったら、
別れたらいいだろ。」


エマは返す言葉が見つからず、
黙りこくる。

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