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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第42章 喧嘩の後で



「てかさ、エマさんこそ大丈夫なわけ?
あれが原因で兵長言い上げたりして
喧嘩とかしてないよな?」

ジャンが冗談めかしてそう言うと、
エマの目から涙が零れ落ちた。


「は?え、ちょっと待てよ!
今の冗談だからな!」

ジャンは急いで自分のシャツでエマの涙を拭う。


「図星過ぎて泣けてきた………」

エマはそう言うと、ポロポロ涙を溢す。


「ったく、なにやってんだよ……
たかが俺なんかのことで喧嘩するなよ。」

「いや、でもあれは明らかに
リヴァイさんが酷かったでしょ。」

エマは泣きながら言い返す。


「エマさんから見たら
そうかも知んねぇけどな。
俺からしたら、兵長が怒るのも
分からなくはないよ。」


ジャンのその言葉を受け、
エマは少し顔を上げる。



「だってよ。自分の恋人の部屋に、
自分の部下が訪ねてくるんだぞ?
しかも、ドアの向こうでは
結構楽しげに話してて、
その上、自分の知らないことを、
その部下は知ってて。
そりゃヤキモチくらい妬くだろ。」

エマはまた涙を溢すと、

「……ジャンに言われると、
そうなのかもって思った。」

そう言って鼻を啜る。

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