第41章 ハンジの相談室4
「なにそれ。酷いやきもちだね。」
リヴァイは部屋に来たハンジに
機嫌が悪い理由を聞きだされ、
鼻で笑われていた。
「さすがにジャンが可哀想だよ。
怖かったろうに。」
「……お前もジャンの味方か。」
「敵とか味方とかの問題じゃないでしょ。」
ハンジは小さく笑う。
「リヴァイさぁ、エマの不安な気持ち、
もう少し理解してあげないとダメだよ。」
ハンジのその発言を受け、
リヴァイは眉間に皺を寄せた。
「エマ、貴族の集まる場所なんかに
行くのも初めてなんでしょ?
分からないことばっかりだし、
不安だったと思うよ。」
リヴァイは目を瞑ってハンジの話を聞く。
「みんなリヴァイみたいに、どこでも
堂々とできるわけじゃないんだよ。
普通、初めての事は怖いし、
色々心配にもなるの。
そういうこと分かってあげなきゃ
恋人失格でしょ。」
ハンジはそう言ってリヴァイの顔を覗き込む。