第3章 再会
「何だか最近楽しそうだね。」
リヴァイの部屋に資料を届けに来たハンジは
ニヤリと笑った。
「……なんだ、別に楽しかねぇよ。」
リヴァイは資料をパラパラ捲ると
机の上に乱暴に置く。
「そう?私はてっきり、
エマのおかげでリヴァイが
ほんの少しまともな人間に
なってきたのかと思ったよ。」
「お前に言われたかねぇ。」
リヴァイは呆れた口調で言う。
「でもまぁ、なんだかんだ
エルヴィンも元気になってきたしね。」
ハンジは安心したため息をもらした。
「一時はどうなることかと思ったけど。
エルヴィン、少し落ち着いたよね。」
そう言って、ソファーに座りこんだ。
「……まぁ、そうだな。」
「あの子、なんか面白いし、不思議な子だよね。
研究対象にしたいくらい。」
ニヤッと笑うハンジを
「お前、冗談も休み休み言えよ。」
と、リヴァイは睨みつける。
「分かってるってー!
それくらい魅力的な子だなぁって話だから!」
ハンジは両手を挙げて笑った。
『確かに、あいつが来てから、
エルヴィンの様子は変わったな。』
リヴァイは、エマが来る前の
エルヴィンを思い出し、
「エルヴィンが落ち着いてきたのは、
あいつの力かも知れねぇな。」
そう言って、ハンジに同調した。