第39章 ジャンに相談
次の日の朝方、エマは菜園にいた。
そしてその場に座り込んで、
周りの雑草を抜きながら考え事をする。
『昨日、エルヴィンさんと
話がまとまっちゃったけど、
やっぱりまずいんじゃないかな……
と言うか、これがリヴァイさんに
知られたらどうなるか……』
エマは色々な想像を巡らせ、
身震いをする。
『でも確かに、私がエルヴィンさんを
連れて行けば、
立派な人を恋人に出来たって思って
おじちゃんも安心するかも
知れないもんなぁ……』
エマは心の中で深く頷く。
『でもでも!
おじちゃんとエルヴィンさんって、
仲はどうなの?
兵団も違うし、どっちかって言うと
対立の立場にある気も……
いやでも、前エルヴィンさん、
おじちゃんからお酒もらったって
言ってたことあったような……』
「エマさん?」
突然の呼びかけに、エマは我に返る。
「……あ。ジャンか。」
そして後ろに立っていたジャンを見ると
小さくため息を吐いた。
「俺で悪かったな。」
ジャンはエマの横に座り込む。