第37章 突然の招待
「そうか。
そのパーティーに恋人を連れてこいと。」
リヴァイはベッドに座り、足を組み直す。
「いや、でも大丈夫です。
都合がつかなかったってことにして
私一人で行っても特に問題ないと思いますし。」
「誰が行かないと言った。」
「……え?」
リヴァイの横に座り、挙動不審に
頭を掻いていたエマだったが、
予想外の返答に、気の抜けた声を出す。
「お前の恋人として参加してやるよ。」
リヴァイはそう言うと、
エマの頭を軽く叩いた。
「でもリヴァイさんこういうところ」
「そうだな。好きではない。」
「……そうですよね。」
「だが、お前の頼みなら別だ。」
エマは思わずリヴァイの目を見つめる。
「なんだ、俺を紹介するのは不安か?」
「いえ!
誰にでも自慢できる恋人です!」
エマのその言葉に、
リヴァイは小さく吹き出した。
「誰にでも自慢できる、か。
お前も大概おかしいな。」
「復唱するのやめてください……!
恥ずかしくなるんで……」
エマは手で顔を覆う。
「まぁ、それなら問題ねぇだろ。
それ、いつあるんだ?」
エマは握り締めていた
招待状の日時を確認する。
「今週末の15日、17時からみたいですね。」
「……15日だと?」
リヴァイは眉間に皺を寄せた。