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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第36章 リンゴ事件



「……何か言った?
ジャンが食べないなら、
また私が食べちゃうよ?」

エマがそう言いながら、
リンゴを口に入れた。

その時、

ジャンに強く引き寄せられ、唇を奪われる。

そしてそのまま、
エマが口に含んだリンゴを、
ジャンは舌で取り出した。




「言うほど甘くねぇな。」

エマが口に入れたはずのリンゴを、
ジャンがシャリシャリと
音を立てて食べる。


「……………今の、なに?」

ジャンに引き寄せられたままのエマは、
ジャンの胸の上で唖然として問いかけた。


「あ?食べさせてくれるって言ったからな。
口移しで食べさせてもらっただけじゃねぇか。」


あまりに平然と答えるジャンに、
エマは言葉を失う。


そんなエマをジャンは強く抱きしめた。



「……そんな顔すんなよ。」

「いや、まだあんまり事態が
把握できてないんだけど……
ジャンの出身地方では、
普通にこういうことするってこと?」

エマのその言葉に、
ジャンは思わず吹き出し、

「そう思いたいなら、そう思っとけ。」

と、肩を震わせて笑った。

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