第34章 深い眠りの中で
「リヴァイさん、
エレンに会う事ってできますか?」
エマは部屋で書類を書くリヴァイに
声をかける。
「なんだ。
エレンが目覚めないことを知ってんのか?」
リヴァイはエマの方を振り返ると、
ため息を吐いた。
「……どいつもこいつも、
お前に対して口が軽いな。」
リヴァイは椅子の背もたれに
深くもたれかかる。
「ある兵士に頼まれました。
エレンに食事を作って欲しいって。
私もその力になりたいと思いました。」
リヴァイはその言葉を聞き、少し息を漏らすと
「大方、誰の提案か予測できるな。」
そう言って立ち上がる。
「食事の準備は出来てんのか?」
「はい。出来ています。」
「地下室には俺が付いていく。
時間もそんなに与えられるわけではない。
それでもいいな?」
リヴァイの強い眼差しに、エマは
「ありがとうございます。お願いします。」
そう言って頭を下げた。