第3章 再会
「り、リヴァイさん!」
こっちに向かって走って来る女には
見覚えがあった。
自分の予感は的中したのか?
心なしか鼓動が早くなったようで、
自分でも不思議な感覚を覚える。
「リヴァイさん、お久しぶりです。
覚えてますか?」
自分の目の前に来た女を見て、
予感が確信に変わった。
「……ああ。覚えてる。」
やはり少し鼓動が早いようだ。
思わず膝に置いた手の脈を計る。
「……良かった。
覚えてもらえてなかったらどうしようかと……」
そんなことをいう女を
こっそり見つめる兵員に目をやると、
ぱっと視線を逸らされる。
『なるほど……
今日食堂が賑わっているのはこれが原因か……』
自分でも少し頬が緩むのが分かった。
「……お前みたいな面白いやつを
忘れられるわけねぇだろ。」
そう言うと、
リヴァイは足を組みなおした。
「うわ、その言葉、嬉しいです。
褒め言葉ですよね?」
エマはニヤッと歯を出して笑う。
「お前、ここに来るのに何年掛かってんだよ……
待ちくたびれたぞ。
早くスープを持ってこい。」
リヴァイのその言葉に、
横にいたエルヴィンは声を出して笑った。