第31章 調査兵団帰還
その後、声をかけてきたのはハンジだった。
「エマ!元気してた?」
ハンジはいつもの明るい声で
エマに声をかける。
「ハンジさん。
無事で良かったです……!!」
エマはハンジの笑顔を見て、
また少し涙ぐみ、
「ちょっと、そんな顔しないの。」
と、ハンジはエマを強く抱きしめ、
優しく頭を撫でた。
「あー……エマ抱きしめると、
なんか落ち着く。」
ハンジは目を瞑り、ため息を吐く。
「リヴァイの事は聞いた?」
ハンジの問いかけに、エマは静かに頷いた。
「そっか。」
「………リヴァイさん、今はどこに?」
エマはハンジの胸に抱かれながら、
問いかける。
「多分部屋かな。
しばらくは誰にも会わないかも知れないけど。」
ハンジはエマを離しながらそう言い、
「今はまだ荒れてると思う。
それでも会いたいなら、行ってみなよ。」
と、エマの肩に手を置いた。