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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第29章 憲兵団での仕事



「うーん、なんか考えすぎて頭痛してきた。」

「エマ、昔から悩みすぎるところあるからね。」

「そうだっけ?」

「そうだよ!自分が関わる悩み事は
すぐ溜めこむんだから。」

サラはそう言うとエマの頭を撫でる。


「しばらくはこっちに通ってくれるんでしょ?
話なら私がいくらでも聞いてあげるからさ。」

サラのその言葉に、エマは

「ありがとう。
実は話きいてもらえる相手もいなくて、
それも悩んでたところ。」

そう言って困ったような顔で笑う。


サラはエマの頭を
ポンポンと叩いて立ち上がると、

「よし!
それじゃぁ、仕事に戻りますか。
今日は早く切り上げて
エルヴィン団長と帰るんでしょ?」

そう言ってニヤリと笑うサラにつられて、
エマも思わず笑った。














「エルヴィンさん、お疲れ様です。」

夕方、憲兵団の基地の入り口で、
エマはエルヴィンに声をかける。


「エマ。お疲れさま。
待たせてしまったかな?」

「いえ、私も今来たところなので大丈夫です。」

エマは笑って見せる。


「そうか。それなら良かった。」

「帰りも馬車ですか?」

「いや、これからは
馬を借りようと思っているんだ。」

エルヴィンは歩き出すと、馬小屋の方へ向かう。


「馬車だと人手も馬もそれなりに必要になるし、
それなら自分で馬に乗った方が早いだろう。」

「エルヴィン団長らしい発想ですね。」

エマはニヤリと笑い、エルヴィンを見る。


「そうだな。エマも行き帰りまで
憲兵に監視されたくないだろう。」

エルヴィンは小さく笑った。

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