第24章 兵団の為に出来ることを
「もう続きはしないんですか?」
エマが茶化すように
ニヤニヤとリヴァイの顔を覗き込むと
「なんだ?して欲しいのか?」
リヴァイはエマの返事を待たず、
唇を合わせる。
エマは口の中に入ってくる
リヴァイの舌を受け入れると、
思わず声を漏らした。
「お前、誘ってんのか?」
リヴァイは声に反応して唇を離す。
「……思わず出ました。」
エマは顔を赤くして手で口を塞いだ。
「これだけで、そんな風なくせに、
よくこれ以上に進めると思ったな。」
リヴァイは呆れたような顔でエマを見る。
「リヴァイさんといると、
なんか、できそうな気になるんです。」
「その心持は悪くない。
が、もう少し段階を踏むべきだな。」
リヴァイはエマを優しく抱きしめた。
「……リヴァイさん、
何かと手馴れてますよね。」
エマのふて腐れたような声に、
「お前より長く生きてるからな。当たり前だ。」
リヴァイはそう言って鼻で笑う。
「そういうことじゃないんですけどね……」
エマは呟くように言うと、
リヴァイの胸に顔を埋めた。