第24章 兵団の為に出来ることを
「……リヴァイさん?」
「調査から帰るまで
手は出さないつもりだったが……
気が変わった。」
リヴァイはそう言うと
自分の胸元のボタンを外し始めた。
「ちょ!ちょっと待ってください!
てか、いや、ダメです!」
エマの焦る声を後目に、
リヴァイはエマの首元に唇を這わせる。
リヴァイの胸を
強く抑えていたエマだが、
少し荒い息遣いを聞くなり、手を緩めた。
「……なんだ。もう抵抗しねぇのか。」
「……初めから、
それほど嫌なわけではなかったので。」
エマのあまりに冷静な口調に、
リヴァイは思わず吹き出した。
エマはそんなリヴァイを
強く抱きしめると、話し始める。
「私はいつでも受け入れる気持ちはあります。
リヴァイさんが私を求めてくれているのなら、
それはすごく嬉しいので。
……でも、できることなら、
もう少し丁寧な導入が欲しいなぁ、
と思っただけです。」
リヴァイは少し笑うと、エマのことを抱き返し
「正直な感想だな。」
と、エマをベッドから起こした。