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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第23章 壁外調査、三日前は




エマはジャンの後ろ姿を見送り、
しばらくしてから歩き出す。





基地の近くに着くと、
建物の影にエルヴィンの姿が見えた。

「エルヴィンさ……」

声を掛けようとして、エルヴィンの横に
もう一人誰かがいることに気付く。


「アルミン?」

そう呟いたところで、
エルヴィンがアルミンを抱きしめた。



『ちょ、ちょっと待った!』


エマはさっきのジャンとの会話を
思い出しながら、物陰に隠れる。



『……アルミン、エルヴィンさんが
好きだったってこと?
ん?え?それもありなの?』


エマは混乱しながら、
そっと二人の様子を盗み見る。


エルヴィンがアルミンの頬に触れた。
二人の顔はかなり近い。


また何かを察したエマは物陰に隠れ、
しゃがみ込んだ。



『今、キス、してた?』



まさかと思い、その光景を
振り払うかのように頭を振る。


『どうしよう……
見てはいけないものを見てしまった……』

エマは混乱する頭を抱えると、
ため息をついた。









『それにしても、
ここからどうやって基地に戻れば……』


エマがそんな事を考え始めた、その時、

「………見られてしまったようだね。」


後ろから急に声をかけられ、
エマはその場に座り込む。

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