第22章 キスまでの長い道程
「……なんだ?」
「もしかしてそれって、
やきもちってやつですか?」
エマのその言葉を受け、
リヴァイは少し困惑した表情を浮かべると
「そうじゃないと言いたいところだが
その感情が俺にもあるのかも知れねぇな。」
そう言って、ため息を吐いた。
「え、なんですかそれ、
ちょっと嬉しいんですけど。」
エマは目を輝かす。
「そうか。」
リヴァイの優しい表情を見て、
エマは思わずリヴァイを抱きしめる。
「……リヴァイさん、
ふいにそういう表情されると、なんか、
今まで感じたことのない気持ちが
込み上げるんですけど。」
「……どんな気持ちだ。」
リヴァイはエマの腰に優しく手を回す。
「……好きより、もっと、上の気持ち。」
「愛おしい、か?」
リヴァイの即答に、エマは一気に赤面する。
「なんだ。これでもないのか?」
リヴァイはいきなり黙るエマの顔を見ると、
「……なるほどな。
大体お前の扱いが分かってきたようだ。」
そう言って笑い、エマと唇を重ねた。