第22章 キスまでの長い道程
「リヴァイさん、起きてるんですか?」
エマのその言葉を受け、
リヴァイは起き上がると
「……エルヴィン、
分かってここまで連れてきたな。」
そう言って呆れた顔をする。
「エルヴィンさんすごいですね。
リヴァイさんが起きてること
分かってたなんて。」
エマが感心したような声を出すと、
「まぁ長い付き合いだからな。」
リヴァイはそう言って眉間に皺を寄せた。
「すごいなぁ。
私もリヴァイさんの狸寝入り、
見抜けるようになりますかね?」
「見抜けるまで傍にいればいい話だろう。」
「……見抜けてからも、
傍にいてもいいですか?」
リヴァイは頬を緩めると
「当たり前だ。」
そう言い、エマの手を引く。
エマがリヴァイの隣に座り込むと、
リヴァイは優しくエマの頬に触れ、
唇を合わせた。