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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第22章 キスまでの長い道程




リヴァイはジャンにひとしきり絡んだ後、
突然吹っ切れたように
ソファーで静かに眠りだした。



「危なかった……
調査前にこんなに命の危険を
感じることがあるとは……」

ジャンは体を震わせる。


「ジャンもお酒が飲める年になったら、
こうならないように気を付けるんだよ。」

エルヴィンがそう言って
ジャンに笑いかけると、
ジャンは勢いよく首を縦に振った。



「リヴァイさん、言うだけ言って
寝ちゃいましたね。」

エマはそう言って
嬉しそうにリヴァイの寝顔を見る。


「明日も朝から会議だから、
ここで寝られては困るな……
仕方ない。部屋まで運ぼう。」

エルヴィンはリヴァイを背負うと、

「エマ。一緒に来てくれないか?」

と、声をかけた。









エルヴィンとエマは、
リヴァイの部屋に向け並んで歩く。

「エルヴィンさん、重くないですか?
手伝いましょうか?」

エマのその問いかけに、

「かなり重いが、
エマが手伝える重さではないな。」

と、リヴァイを背負い直した。








部屋に着くと、エルヴィンは勢いよく
リヴァイをベッドに転がす。

「リヴァイさん、
起きちゃうんじゃないですか?」

エルヴィンはエマの言葉を聞き流し、

「リヴァイ。
きっと起きているだろうから言うが……
私とエマは、
まだ何もしていないから安心しろ。」

そう言ってリヴァイの頬を軽くたたく。


「何も焦って済ませようとすることは
ないだろう。」

エルヴィンは小さく笑い、

「エマ。後は頼んだよ。」

と、部屋から出て行った。

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