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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第22章 キスまでの長い道程



「ねぇねぇ、で、もう手ぇ出しちゃったの?」

若干酔っ払ったハンジのその一言に、リヴァイは

「お前らが邪魔してくれるおかげで、
まだ何もしてねぇよ。」

と、声を荒げる。


「え!リヴァイのくせに!
まだ何もしてないとか!嘘だ!」

ハンジはわざとらしく驚いた顔をする。


「……俺が手が早いような言い方だが、
それよりもエルヴィンの方が早ぇだろ。」

リヴァイはそう言うと、
エルヴィンを睨み付けた。


「……え、それって私も関係してますか?」

エマは恐る恐るリヴァイを見る。


「何だ、心当たりがあるのか?」

リヴァイがそう言ってエマの方を向くと、

「リヴァイはやきもちやきだなぁ。
先が思いやられるよ。」

エルヴィンが茶化すように言った。


ジャンはその様子を気まずそうに見ながら、
小さくなってジュースを飲む。


そんなジャンを見て、

「ジャン。お前も心当たりがあるよな?」

と、リヴァイはジャンにも絡み始めた。


「もしかして、リヴァイさん酔ってませんか?」

ジャンを睨み付ける
リヴァイの視線を遮りながら、
エマは焦った声を出す。


「……怖い、
人類最強の絡み酒、怖い……」

ジャンが呟くように言いながら
エマの後ろに隠れると、

「おいおい、
俺の女を盾にするとはいい度胸だな。」

リヴァイはエマの隙間からジャンを見た。



「俺の女って……
なんか嬉しいですね、それ。」

エマが頬を赤らめ、そう言うと

「おい、喜んでる場合じゃねぇだろ!
俺、今にも削がれそう!」

と、ジャンは声を荒げた。

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