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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第22章 キスまでの長い道程




エルヴィンの部屋に着くと、
リヴァイは乱暴にドアを開ける。




「テメェ、どういうつもりだ。」


リヴァイが部屋に入ると、
そこにはエルヴィンとハンジが
二人で晩酌の準備をしていた。



「来るの早かったね!
そんなに早く私たちに会いたかったの?」

ハンジはそう言うと
リヴァイに向かってウインクをする。


「待っていたよ。ピクシス司令から、
いいお酒とつまみをもらったから
一緒にどうかと思ってね。」

エルヴィンはリヴァイに笑いかけた。


「……それでどうしてジャンを
遣いに出すんだ。」

リヴァイは納得いかないような顔をする。


「ジャンには借りがあるんだよ。
早く返さないと、気持ちが落ち着かなくてね。
ジャン。ここに座りなさい。」

エルヴィンはそう言って
ジャンを部屋に招き入れた。



「エルヴィン。
お前までジャンに借りがあるのか……」

リヴァイは呆れたような顔をする。


「あ、でもエルヴィンさん、
多分その借りは私が返しましたよ!」

エマは思い出したように
エルヴィンに言った。



「何でお前とエルヴィンの借りが
一緒なんだ……?」

リヴァイは眉間に皺を寄せる。


「リヴァイ。それを言ってしまうと、
君がやきもちを焼いてしまうかもしれない。」

エルヴィンはニヤッと笑って見せるが、

エマは再び

「あ。でも私、その後にもう一回
ジャンに借りを作りました……」

と、俯いた。



「……お前、どんだけジャンに
借りがあるんだよ……」

思わず突っ込んだリヴァイの言葉に
ジャンは吹き出した後、

「……すっ、すみません。」

そう言って口に手を当て、必死に笑いを堪える。


「…………もう何でもいい。早く酒を飲むぞ。」

リヴァイはそう言うと
荒っぽくソファーに座った。


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