第22章 キスまでの長い道程
エマは自分の部屋に向かうのをやめ、
リヴァイの部屋に向かう。
もしかしたら、
自分を待ってくれているかもしれない。
そんなことを考えると、胸が高鳴った。
リヴァイの部屋のドアをノックすると、
すぐにドアが開いた。
「・・・お疲れ様です。」
エマがそう言うと、
「ああ。」
リヴァイはそれだけ言って、
エマを部屋に入れ、ドアを閉める。
「もしかして、私のこと待ってくれてました?」
エマがそう聞くが、
リヴァイは後ろを向いたまま何も答えない。
「……え、何か怒ってます?」
エマはバツが悪そうにリヴァイの顔を覗き込む。
すると、突然抱き寄せられ
「俺が黙ったら、
すぐ怒ってると思うのをやめろ。」
と、呆れた声で言った。
「……すみません。」
エマはリヴァイの腰に手を回す。
「もういい。」
リヴァイはそう言うと、エマの顔を見つめる。
「エルヴィンのおかげで、今朝は散々だった……
続きをするぞ。」
リヴァイはエマの顎を引き上げ、
唇を近付けた。