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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第21章 幸せな時間



エマは焦って
リヴァイの髪から手を離した。

「いっ、いつから起きてたんですか?!」

「……触られた時だ。」

リヴァイは眠そうに眉間に皺を寄せる。


「……あんなちょっと触られたくらいで
起きるなんて、
本当は寝てないんじゃないですか……?」

エマは恥ずかしくて
リヴァイと目を合わせられない。


「エマよ、告白の次は毒舌か。」

リヴァイは茶化すように話しかける。



「起きてるんなら、目開けてくださいよ……」

エマは蚊の鳴くような声で言った。



「お前はあれだけ俺に触ったんだからな。
俺にも触らせろ。」

リヴァイはそう言うと、
エマの頬に手を当てる。




「……お前は相変わらず温かいな。」

リヴァイの優しい表情を見て、
エマは泣きそうになる。


「何で泣くんだ。」

「……分からないですけど、
やっぱり、嬉しいんだと思います。」

エマは目に涙を溜めながら、

「リヴァイさんの隣にいられて、
幸せなんです。」

やっとそう言うと、リヴァイの袖を掴んだ。




リヴァイはエマの目を見つめると、
ゆっくり唇を寄せる。

エマはそっと目を瞑った。

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