第21章 幸せな時間
朝になり、カーテンの隙間から溢れる光で
エマは目を覚ます。
目の前には目を瞑ったリヴァイがいる。
あれだけ言い上げられたが、
どうやら眠っているようだった。
『寝顔、可愛い……肌、綺麗すぎる……』
エマはドキドキしながら
リヴァイの寝顔を見つめる。
……少しくらい触っても、起きないかな?
ふとそんなことを思うと、
リヴァイの頬にそっと触れた。
リヴァイは目を閉じたままだ。
エマは頬に触れた手で、そのまま髪を撫でる。
リヴァイの髪は想像より柔らかく、気持ちいい。
今まで、遠く手の届かない存在だと
思っていたリヴァイが、自分の前で眠っている。
無防備な姿を見せてくれている。
エマは心が温かくなるのを感じ、
「やっぱり、すごく好きです。」
思わずそう口に出した。
すると、
「お前……俺が寝てるとやりたい放題だな。」
リヴァイがいきなり目を開ける。