第2章 調査兵団の料理人を目指して
「……すみません。
おかしなことを言いました。
憲兵団の料理人として、一生懸命働きます。」
ここで逆らって、
一生兵団の料理人になれないのなら
いっそのこと憲兵団の料理人になって、
それから調査兵団の料理人になれるように
何らかの手を打つしかない、
ということだろう。
やってやろうじゃないか。
憲兵団の料理人として上まで登りつめて、
自分から調査兵団の料理人に
移動できるようにしてやる。
私の野望は、
どんどん大変な方へ向いていく。
自分で道を作るということが、
ここまで大変なことだったとは……