第20章 告白、守りたいもの
エマはしばらく一人で涙が引くのを待ち、
決意する。
「……こうなったら、意地でも言ってやる。」
そう呟くと、リヴァイの部屋に向かった。
その頃リヴァイは、
部屋でコーヒーを飲んでいた。
そして、エマに浴びせた言葉を思い出す。
自分でも、きつく当たりすぎたことは
分かっていたが、
突き放すためには仕方ないことだと
自分を納得させた。
その時、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「チッ……こんな時間に誰だ。」
リヴァイは時計を見ると、
エルヴィンの顔を思い浮かべる。
大方、さっきの俺の行動を
叱りにでも来たんだろう。
リヴァイはそう思うと、頭を掻き、
ドアを開けるかを迷う。
しかし、これを無視した後の事を
考えると憂鬱になり、静かにドアを開けた。
だが、部屋の外に立っていたのは、エマだった。
リヴァイは思わずドアを閉める。