第19章 決断の時
基地に帰るとすぐ、
リヴァイはエルヴィンに呼び出された。
「リヴァイ。次の壁外調査の日程が決まった。」
エルヴィンは昨日の緊急会議で渡された資料を、
リヴァイに手渡す。
「またしばらくは帰れないだろう。」
エルヴィンのその言葉にリヴァイは
「ああ。」
と、それだけ返事をした。
「……昨日の会議で決まったことだが、
今回の調査に私は参加しない。」
エルヴィンは自分の右腕があった方を見る。
「腕がこうなってしまった以上、
私が指揮を執るのは難しいからな。」
エルヴィンは浮かない表情で言った。
「そこで、お前に指揮を任せたい。」
「……お前が言うのなら。
俺はお前の判断に従おう。」
リヴァイは真剣な表情でエルヴィンを見た。