第18章 悲しい出来事と自分の想い
席に戻ると、リヴァイは机に頬杖をつき、
居眠りをしている。
訓練終わりで
葬式に参列してくれたのにも関わらず
その後は自分に付き合って、
長い時間立ちっぱなしで抱きしめてくれて、
疲れないはずがない。
エマはそう思いながら、
奥から毛布を取ってきてリヴァイにかけた。
「リヴァイさん。ありがとうございます。」
エマは眠るリヴァイに向かって
頭を下げる。
そして、
「やっぱり私は、
リヴァイさんに恋してるみたいです。」
と、呟くように言い、
リヴァイの寝顔を見つめた。
しばらくして、リヴァイはそっと目を開ける。
目の前にはリヴァイの方を向き、
机に突っ伏して眠るエマがいた。
リヴァイは自分の肩にかかった毛布を
エマにかけ、
「一人で勝手に告白してんじゃねぇよ……」
と、小さく寝息を立てるエマの髪を
優しく撫でた。