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どうかその手で[鬼滅の刃/不死川落ち]

第6章 *鬼


は混乱していた。

:(童磨が、私を好き?だから、何度も私を助けてくれた。でも童磨はカナエさんを…。そのことは私も許せない。だけど…あぁ、私ってなんなんだろう…。いっそのこと記憶も奪ってくれたら良かったのに…。鬼によがって、体を許して、もう二度と師範には受け入れてもらえない…)

は自然と涙が出てきた。

:(師範に受け入れてもらえない…苦しい…なんでこんなに…師範の笑顔が、優しさが大好きだったのに…もう二度とそれが私に向けられることはない…師範は鬼を滅して、私を滅して、誰かと共に生きるんだ…嫌だ、そんなの、でももうどうしようもない…だって私もう、鬼なんだから…)

はこの時自分の気持ちに気がついた。誰よりも不死川のことが好きだった。だが気づいたところでもう遅い。自分が鬼となってしまった今、取り返しのつかないことになったと絶望するばかりだった。

それから1週間ほど経った。

は2、3日に一度、飢餓状態に陥るので、その度に童磨に抱かれていた。

そしていつものようにが童磨に抱かれている時だった。

:「あっ、あっ、あっ…童磨っ、童磨ぁぁぁ…あんっ…」

童:「可愛いよ、もっと鳴いていいよ。」

童磨はを自分の上に座らせる形で下から抱きしめながら突き上げていた。

無:「童磨、何をしている。」

:「えっ…」

童:「無惨様!嫌だなぁ、見ての通り今情事中ですよ!」

は振り返ろうとしたが、無惨の方に向くことを童磨が頭を押さえて許さなかった。

無:「1人でそれの扱いをこなしてよいと誰が言った。私は上弦の慰めとなれと言った。その意味が分からぬとは言うまいな。」

:「そんなっ…それはいやっ…」

無:「貴様に拒否権などない。それにそのような格好で言われてもなんの説得力も持たん。」

童:「でも無惨様、がこうなるのは2、3日に一度ですし、そのために忙しい他の上弦を呼ぶのは気が引けますよ!そしたら、俺がここで面倒見てやる方が…」
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