第5章 竈門炭治郎
それから時は流れ、鬼殺隊は9人の柱が支えるようになっていた。
産:「今日の柱合会議は終わりにしようね。みんな、今日も集まってくれてありがとう。そうだ、実弥、はそろそろ柱になってもいい頃だと思うんだけど、どうかな?」
不:「あいつはまだ十二鬼月を倒していません。実力はありますが、結果を残せていない。ここにいる者は皆実績を残した者ばかり。だけ特別扱いするわけには参りません。」
産:「そうかい。確かにその通りだね。でも彼女は鬼殺隊の大きな力となってくれている。そのことを伝えといてくれるかな?」
不:「御意。」
産:「じゃあみんなもう解散していいよ。」
そしてその場から冨岡が1番最初に離れようとした時だった。
冨:「…」
:「こんにちは、冨岡さん。会議、終わりましたか?」
冨:「終わっ…」
不:「終わったぞォ、どうしたんだァ?」
:「ちょうど任務帰りに美味しい和菓子のお店を見つけたので、そういえば今日柱合会議だったなと思ってみなさんにも買ってきたんです。それだけです。」
宇:「お前はそういうところが派手にかわいいな!ありがとよ。」
宇髄はまた頭を撫でた。
甘:「ちゃん!また会えて嬉しいわ!」
:「私も嬉しいよ。蜜璃ちゃんはすごいね、すごい速さで柱にまでなって。尊敬する。はい、これ蜜璃ちゃんには桜餅。」
甘:「私の好物覚えててくれて嬉しいわ!ちゃんこそ強いじゃない!私なんかより時透くんのほうがもっと速いわよ!」
:「私は柱には多分なれないよ。」
はぼそっと呟いた。
時:「あ、…」
:「時透くん、覚えててくれたの?師範からなんでもすぐ忘れちゃうって聞いたんだけど。」
時:「うん、のことは覚えてるよ。かわいいし、僕と感じが少し似てるからかな?」
:「時透くんの方が私なんかより全然上だよ。でも覚えててくれて嬉しい。ありがとう。」
はにっこり笑った。