第4章 胡蝶カナエ
胡:「姉さん!どんな鬼にやられたの!」
カ:「しのぶ…言えない…しのぶは、鬼殺隊をやめて、普通の女の子として生きていって欲しい…」
胡:「姉さん!言ってよ!お願い!こんなことされて私普通になんて生きていけない!!」
カ:「しのぶ、多分しのぶは…」
その言葉を最期にカナエは息を引き取った。
胡:「姉さん!姉さん!うぁぁぁぁぁ!」
は黙ってその様子を見守ることしかできなかった。
カナエの鎹鴉は柱たちにカナエの死を報告した。
が不死川の家に着くと
不:「残念だったなァ…」
:「…」
不:「おはぎ買ってきてあるぞォ。今茶用意してやるから食えよォ。」
:「…ぐすっ、師範…私っ、私っ…」
不:「なんだァ、ゆっくり話せェ。」
:「私が生まれて来なければっ…カナエさんはっ…ぐすっ…きっと…」
バチンッ!
不死川がの頬を平手打ちした。
不:「生まれて来なければなんて二度と言うなァ。次言ったら望み通り殺してやるからなァ。そんなこと思って欲しくて胡蝶は死んでいったんじゃねェ。お前の今の言葉は、胡蝶の死に対する冒涜だァ。俺は外に出るから、お前は少し休めェ。」
不死川はの顔も見ずに外へと出ていった。
最初はなんの考えも無しに外へ来ただけだったが、蝶屋敷へと向かうことにした。
ガラッ
不:「入るぞォ。」
胡:「…」
不:「胡蝶…冨岡?」
不死川は玄関に冨岡の靴を発見した。
すると中から声がした。
冨:「…好きなだけ泣け…」
胡:「ぐすっ、ぐすっ、なんなんですか?冨岡さんのくせに…」
不:「俺は邪魔者みてぇだなァ。」
不死川は蝶屋敷を出て、少し町を歩くことにした。
残されたはその場に座り込み泣きながら考えていた。
戦いを傍観していたカナエへの罪悪感、そのことによるしのぶへの申し訳なさ、そして、不死川や柱たちに見放される恐怖、童磨が上弦に見つかるなと言っていた理由
いろいろなことを一気に考えたため、頭がショートしてしまい、はそのまま気を失ってしまった。