第3章 狙い
上弦の鬼たちは元いた場所へと戻された。
童:「あっ。もうすぐ日が当たるところに戻すなんて無惨様も意地悪だな。どれ、俺もそろそろ戻るか。」
その頃はと言うと
鬼:「…」
シュッ、シュッ
:「速い、攻撃が弱いがとにかく速い。」
は自分より強い鬼より、動きが早い鬼を斬るのが苦手だった。
は木に登り、上から矢を打った。が、
:「はっ、いない!」
どんっ!
:「うっ…」
木から思いっきり落とされた。
鬼:「ふっ…その程度か…。!?」
は一度唸り声を上げただけでスッと立ち上がり飛び上がった。
:「風の呼吸 参ノ型 晴嵐風樹」
ゴトン
鬼:「なぜ?そんなすぐ立ち上がれるはずがない。痛みをなぜ感じない」
:「痛いのには慣れてるから。日が昇る前に体崩れるといいね。その方がきっと楽だよ。」
そう言っては帰って行った。
だがもう夜明け近かったため、日が昇り、鬼の体に当たった。
鬼:「うぁぁぁぁぁ!!!」
が走っていると鬼の激しい断末魔が聞こえた。
:「間に合わなかったか…かわいそうに。」
夜明け前には鬼の体が崩れ切るようにいつも計算しながら戦っていた。鬼が日を浴びると火傷のような激しい痛みが伴う。そのため少しでも楽に死ねるように考えていたのだ。
は蝶屋敷へと向かった。
カ:「あらあら、ちゃん、お疲れ様。今日はどうしたの?」
:「カナエさん、こんにちは。ちょっと木から落ちたので一応しのぶさんに診てもらっておこうと思って。」
カ:「しのぶなら中にいるわ。なんともないといいわね。」
:「分かりました。ありがとうございます。何ともないと思いますよ。では。」
が中に入るとちょうど先ほどの鬼殺隊士がいた。
隊士C:「あっ…風柱様の継子様!先程はありがとうございました!」
勢いよく隊士がに向かって頭を下げた。
:「あぁ、あなたはさっきの…怪我は?」
隊士C:「安静にしていればすぐに治るとのことでした!」
:「そうそれは良かったね。…君さ、