第3章 狙い
すると鬼が怒りを露わにしたそのとき。
鬼:「くっ!私の攻撃に…」
:「風の呼吸 弐ノ型 爪々・科戸風」
ゴトッ
鬼:「え?私、斬られたの?あんな女に?」
:「鬼も1番でいたい生き物なんだね。私は何の1番にもなれたことないから、よく分からないけれど。私の父もそうだった。」
鬼:「可愛い上に強いなんて…ずるい…」
その言葉を最後に鬼の体は崩れていった。
は鬼殺隊士にお礼を言わせる間もなく次の任務へと向い、隊士の1人は隠によって蝶屋敷へと運ばれた。
そしてその様子を見ている鬼がいた。
童:「へぇ、が鬼狩りにね。前は俺に食ってくれって懇願してたのに。しかも、もう少しで十二鬼月に入りそうだった鬼を倒すなんてね。」
その時だった。
ベンベンッ
童:「ん?あー!猗窩座殿!」
猗:「…」
童:「今日はどうして俺たちはここに集められたのかな?」
無:「おい童磨、貴様、彩色家の娘を知っているな?」
無惨があらわれた瞬間上弦の鬼たちは平伏した。
童:「はい!存じ上げております!」
無:「お前たちでその者を捕らえよ。周りには柱がついている。邪魔者は殺せ。」
無惨が上弦の鬼たちにの容姿を送り込んだ。
童:「無惨様、なぜ彼女を?」
童磨はいつものヘラヘラした口調ではなく、真面目な顔つきで言った。
無:「貴様に理由を言う必要が何故ある。お前がそんな表情をするとはな。情でもうつったか。」
童:「そんなことありませんよ!」
童磨はまたいつもの調子に戻った。が
無:「鬼である上、感情がない貴様に誰が振り向く。お前たちはを捕らえることに集中せよ。」
無惨がそう言うと
ベンベンッ