第1章 メイドさん東方司令部に行く
ホークアイ中尉について長い廊下を歩く。
綺麗な金髪と碧い目はアームストロング少将とは違った美しさを感じさせる。
自分よりも高い身長や筋肉のついた身体でこんな美人な人でも一人の軍人であることを感じさせる。
ホークアイ中尉に見惚れていると
リザ「アージェントさんは東に来るのははじめて?」
自分の世界に浸っていたため、少し遅れで答える。
貴女「は、はい。ずっと北の…ブリッグズ山のふもとの小さな町で育ちましたから。東部は大きな街があるし、色々な人がいて楽しいです!」
リザ「そう、それはよかったわ。今度、時間が有れば街を案内するわ!」
少し微笑んでいうホークアイ中尉に少し驚いた。でも、とても嬉しくて
貴女「ありがとうございます!ホークアイ中尉!!」
リザ「リザでいいわ。ここの司令部は女性が少ないし貴女は軍人ではないのだから、そんな畏まらないでいいわ。」
グラマン中将の部屋の時よりも柔らかい雰囲気で話してくれるホークアイ中尉。勤め先の人がいい人で良かったと改めて思う。
貴女「じゃあ、リザさんとお呼びしますね!私もララとお呼びください。前の職場でも名前で呼ばれていたのでそちらの方が慣れていまして…。」
ブリッグズではララと呼ばれていたのでアージェントと呼ばれるのは久しぶりで、少し反応が遅れてしまう。
リザ「ララちゃん、うちの部署は手がかかると思うけどよろしく頼むわね!」
ブリッグズでの体験を思い出しながら、あそこより過酷な職場なんてあるのだろうかとつい考えてしまう。
貴女「どんとこい!です。ブリッグズで鍛えられましたし、どんな激務でも大丈夫です!!」
リザ「頼もしいわね…。着いたわ、この部屋よ。」
司令室から少し離れた部屋に着くまではほんの一瞬のように感じた。