第1章 メイドさん東方司令部に行く
コンコン
中将の言葉を遮るように執務室にノックオンが響く。
グラ「入りたまえ。」
リザ「失礼いたします。リザ・ホークアイです。」
入って来たのは金髪碧眼の女性20代前半だろうか…
グラ「ご苦労。中尉、この子が新しく来たアージェント君だ。」
中尉ということはこれから私の上司になる人だろうか…。
ララ「はじめまして。ララ・アージェントと申します!よろしくお願いします!!」
笑顔で挨拶したつもりだが、少し声が上がってしまう。
リザ「はじめまして。リザ・ホークアイよ。」
手を差し出してくれたので、少し遅れながらも握手をする。
グラ「君の持ち場だが、私の部下であるマスタング君の方を中心に働いてもらおうと思う。今この司令部で1番忙しく働いている部署だ。大変だとは思うがそこを中心に東方司令部内を任せたい。」
楽させてもらうためにもマスタング君たちには働いてもらわなくてはなという中将を見て苦笑いしてしまう。
ララ「承知いたしました!」
グラ「ああ、たまに私にも茶を入れに来ておくれ。君の入れる茶は美味いのでな」
東と北の合同演習でお茶をお出しした時にも同じことを言われたのを思い出す。あの時はトップのお二人にお茶出しするのが偶然私だったのだが幸運だった。そのおかげで今、こうして東部に来れたのだから。
ララ「はい!」
リザ「ではアージェントさんこちらへ。」
中尉が案内してくれるようなので、ついていく。
リザ・ララ『失礼いたします』
中将の部屋を後にして中尉についていく。