第2章 酔いに任せて(後編)R-18
「ふっ・・キツイですね・・」
時折漏れる色っぽい声に釣られて私も喉からあられもない声がでてきた。痛みはだいぶ引き次第に幸福感と少しの快感が襲ってくる。膣を少し締めると七海さんが気持ちよさそうな顔をしてくれた。
「七海さん・・もう大丈夫です・・好きにしてください」
「貴女って人は!」
再び激しいキスで水音が響き渡る。その水音はキスだけではなく、七海さんの腰が激しく動き打ち付けられる度に音が大きくなっていく。
「ごめん・・なさい・・イキそうです・・」
七海さんの唇は私の首筋を這い、腰を打ち付けたと同時にピリッとした痛みが首筋に走った。密着した身体からは七海さんの汗を感じる。普段冷静で汗をかくような人じゃないのに、私とのセックスでは汗をかいてくれるんだ。薄い膜ごしに感じる七海さんの液に再び子宮が疼き声を漏らす。
「んっ・・七海さん・・好き・・」
微笑んだ彼の顔を最後に意識を手放した。
♡♡♡♡♡♡♡♡♡
快感のなかで眠りにつき、顔を撫でる陽の光で目覚めた。
「七海さん!」
慌てて探そうとした愛しい人はすぐ隣にいて、私を見つめていた。
「いますよ、ここに」
ポンポンとあやす様に頭に触れ、軽いキスを額に落とす。くっついていたくて、生まれたままの姿なのも気にせずに抱き着く。シャツ越しに感じる七海さんの体温、匂い・・全てが幸せの源だ。
「ずるい・・。一人で服を着てる」
「すみません。貴女に服は着せたくなくて」
ゆっくりと腰から下腹部にかけて撫でられると、それだけで昨夜を思い出してまた濡れてしまいそう。
「今何時ですか?」
「えっと・・」
スマホで時間を確認しようとた七海さんに電話がかかってきた。電話越しでも聞こえる大きな声で、
「七海くぅぅぅん!!!もう姫はじめは終わったかなぁ!!??ねぇ、どうだった?俺っていい先輩——」
電話は途中で切られ、青筋立てた表情の七海さんからいつもの七海さんに戻った。
「お雑煮食べましょうか」
用意されたサイズの大きいバスローブを羽織り、手を引かれて寝室を後にした。
——終わり——