第1章 従妹ちゃんが、やって来た。
そして家が、後200メートルに近付いた時に、
胸が少しずつ痛み出してきた。
まだ早すぎる? なんで? 私は、
「あぁ~忘れ物してきちゃた~」
そう言って急いでその場を離れた、もうダッシュで....
さっき送迎で、降りた公園の遊具のドームの中で元々の姿に戻ってしまっていた。
「あぁ~何で?こんなに早く薬が切れたのかな? これじゃ家に帰れないし、ってかもう戻れないよ。...」
「なんで?」
「わぁ~ なんで?十四松お兄ちゃんが居るの?」
ハッっとして口を押さえて顔を背けたけど、もう遅かった。
「ねぇーちゃんかくれんぼの時はいつもこの中だったよね。」
えっ?十四松お兄ちゃんの顔を見る。
「そーだっけ?かくれんぼは苦手だよ。
すぐ見っかっちゃうんだもん。」
「だってちゃんいつも同じ場所に隠れるからだよ。」
「うふふっ 十四松お兄ちゃんは、そんな昔の事覚えてて、くれてたんだね。」
「まぁね~。」
「あのね。私の中でお兄ちゃん達は、ヒーローなんだよ。」
『『『ヒーロー』』』
えっ❗ごつんっ
あっ痛いた~頭を押さえながら遊具から出るとお兄ちゃん達がそこに居た。
「なっ なんで?お兄ちゃん達が居るの?」
私 怒られる責められるんだ。 そう思うと急に、涙が溢れてきた。
「あぁ~ちゃん泣かないで、誰も君を責めないから、ね。」十四松お兄ちゃんが言う。
「そうだよ。 ほら 泣き止んで 」
ハンカチをくれるチョロ松お兄ちゃん
「俺達さぁ~ 薄々気付いてたんだぜ。」
「でも、 なんで? あんたがそうしたがるか、解んなくて~黙ってたんだ。」
カラ松お兄ちゃん、一松お兄ちゃんが言う。
「なっ! 帰ろうぜ。」
そう言って私の頭を撫でながらおそ松お兄ちゃんが、私の手を引いて帰った。
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