第3章 那田蜘蛛山
「驚かせてしまってすまなかったね」
そういうと、お館様は今まであったことを話す。
炭治郎が鬼の禰豆子を連れたまま任務に当たっていたことはお館様が容認していたことで、皆にも認めてほしいと言った。
「心より尊敬する御館様であるが理解できないお考えだ!!全力で反対する!!」
「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門・富岡両名の処罰を願います。」
柱たちから反対の声があがる。
「では、手紙を」
「こちらの手紙は元柱である、鱗滝左近次様から頂いたものです。一部抜粋して読み上げます」
手紙の内容は、禰豆子が2年間人を喰っていない事実と、炭治郎が禰豆子と共にあることを許してほしいこと、禰豆子が人に襲いかかった時は炭治郎、鱗滝、義勇の3名が腹を切って詫びるという内容だった。
何も聞かされていなかった星波は動揺して義勇の背中を見つめる。