第3章 那田蜘蛛山
「お館様のお成りです」
場の空気が一瞬で落ち着く。
「よく来たね、私の可愛い剣士たち」
星波は涙を拭い気持ちを切り替えスっと身なりを整え、柱達の数歩後ろに跪く。
不死川は炭治郎を強制的に伏せさせて自身も跪く。
驚く炭治郎だったが、ふと目線をあげると柱が全員跪く様に惹き込まれた。
「お館様におかれましても御創建で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」
「ありがとう、実弥」
「畏れながら、柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士についてご説明いただきたく存じますがよろしいでしょうか」