第3章 那田蜘蛛山
すると炭治郎が起き上がり駆け出す。
「俺の妹を傷つけるやつは、柱だろうが何だろうが許さない!!」
炭治郎が飛び上がり襲いかかると、不死川は星波を庇い反応が遅れる。
ガッ!!っとすごい音がして不死川が倒れ込むが、しっかりと星波を抱え込んでいたおかげで星波は怪我をすることはなかった。
(星波を庇ったとはいえ不死川に一撃を入れた…)
「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら、柱なんてやめてしまえ!」
「てめェェ…こいつが危なかったじゃねェかァ…ぶっ殺してやる!」
「争いはやめてくださいっ!もうすぐお館様もいらっしゃいますから!」
星波はぽろぽろと涙を流す。