第3章 那田蜘蛛山
「オイオイなんだか面白いことになってるなァ。鬼を連れた馬鹿隊員はそいつかィ?一体全体どういうつもりだァ?」
突然聞こえた声の方を見た星波は、ただならぬ雰囲気の不死川に動揺する。
「困ります不死川様!どうか箱を手放してくださいませ!」
隠が慌てて止めるがそのまま続ける不死川。
「鬼がなんだって?坊主ゥ。鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ?そんなことはなァありえないんだよ馬鹿がァ!」
ドスっと不死川が箱を刺すと箱から血が滴り落ちる。
何度も刀を引き抜きドスドスと突き刺す不死川。
みんなが凍りつき言葉を失っている中、星波は不死川に向かって走り出す。
「不死川さんっっ!もうやめてっ」
星波が不死川に抱きついて動きを止める。