第3章 那田蜘蛛山
「そんなことより富岡はどうするのかね。拘束もしてない様に俺は頭痛がしてくるんだが、胡蝶めの話によると隊律違反は富岡も同じだろう。どう処分する、どう責任を取らせる、どんな目に合わせてやろうか。」
「…。」
義勇はみんなから少し離れたところでポツンと立っている。
「まぁいいじゃないですか、大人しくついて来てくれましたし。処罰は後で考えましょう。それよりも私は坊やの方から話を聞きたいですよ」
怪我をしている炭治郎に鎮痛薬入りの水を飲ませるしのぶ。
「鬼は俺の妹なんです!だけど人を喰ったことがないんです!今までも、これからも人を傷つけることは絶対にしません!」
「信用しない信用しない」
「あのぉでも疑問があるんですけど…お館様がこのことを把握してないとは思えないです。勝手に処分しちゃっていいんでしょうか?いらっしゃるまでとりあえず待った方が…」
「俺と禰豆子は一緒に戦えます!鬼殺隊として人を守るために戦えるんです!」