第2章 任務
「そうか。症状は鬼の頸を斬ると出るのだったな?星波が鬼の頸を斬らなくても良い世になるよう、鬼舞辻を早く倒そう。俺も今以上に努力する。全てが終わったその時また言わせてくれないか?」
「こんな私のことなど忘れてください。杏寿郎さんにはもっと清らかな女性がお似合いです」
「呪詛は星波のせいではないだろう!いつか必ず振り向かせてみせよう!星波を想う俺の気持ちは簡単には消えない!勝手な想いだから気にするな!」
にっこり笑う杏寿郎。
「して、このことはお館様に相談すべきだと思うのだが、どうだろうか」
「はい。症状が現れてから時間が経つにつれて命の危険を感じました。恥ずかしいなんて言ってる場合じゃなくなってしまいましたし、これからまたみなさんに迷惑をかけてしまうかもしれないので相談しようと思います。」
星波は急ぎ手紙を書くと、織姫に手紙を託す。
「あとの事はお館様のご判断にお任せしようと思います。」