第2章 任務
「ひゃっ!」
目を覚ますと気持ちよさそうに寝ている杏寿郎のドアップに、思わず声を上げる星波。
「むぅ…朝か。おはよう」
「おはようございますっ!あの昨日は…」
ぎゅっと抱きしめる杏寿郎。
「起きて直ぐに星波の顔が見られるなんて幸せだ。これが毎日続いたら嬉しいのだが。」
かぁっと頬が赤くなるのを感じる星波。
「改めて言う。嫁に来てくれないか」
「…。お気持ちはすごく嬉しいです。でも、あんなことをしておいて申し訳ないのですが、こんなおかしな身体のまま、誰かとお付き合いしたり未来を考えることはできません。本当に…ごめんなさい。」
ぽろぽろと涙を流す星波。