第2章 任務
「そ、それでどうすれば良いのか!?」
「そのうち…治まる、と…思うのでっ…はぁ…少し、待って…くださいっっ…」
果てるまで治まったことなどない星波だったが、自分の責任だと思いなんとか耐えることにしてみる。
「ここでは落ち着かないだろう。藤の家紋の家に行くとしよう」
急いで藤の家紋の家に着くと、星波を布団の上に寝かせ、真面目な杏寿郎は苦しむ星波の横に座り見守る。
潤んだ瞳、真っ赤な顔で熱い吐息を漏らす星波は、不謹慎だがなんとも官能的だ。
(よもやよもやだ…これは修行だろうか…今までの修行の中で一番苦しいのだがっ…)