第2章 任務
杏寿郎と向かった山では、何人もの隊士が犠牲になっているらしい。
鬼は群れることはないが、山には多くの鬼が潜んでいる可能性があるから気を抜かぬようにと念を押された。
はぐれないように奥へと進んで行くと、そこには大きな湖が広がっていた。
「暗くて何だか不気味ですね…」
そんなことを言いながら歩いていると、あたりに突然霧が立ち込め、一歩先も見えないほどの濃霧に囲まれてしまった。
「杏寿郎さんっっ」
叫んでみたけど返答はない。
「星波!星波!」
杏寿郎も叫んでみたがその声が星波に届くことはない。
離れ離れになってしまった2人は、そのまま調査を進めることにした。